みなさんこんにちは、ラジローです。
久々のブログ投稿。
独立開業後、この2年間忙しすぎて更新をボサリ気味でした。
ぼちぼち今後は更新していきたいと思います。
今日のテーマは「係数」です。
FPが使う6つの係数について説明します。
この記事を読むことで、
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
の概要を知ることができます。
FP勉強の入り口にもなりますので、興味のある方はご覧ください。
「係数」とは?
係数って言われるとちょっと身構えちゃいますか?
FPの勉強をするうえで避けては通れぬ道です。
でもその意味を知ると、
そんな便利な数字があったのか!?
と納得するかと思います。
たとえば65歳時点で2000万円の貯蓄をしておきたいというときに、毎年いくらずつ積み立てたらいいか?というのがわかるのが「係数」です。
計算式はとっても簡単で、以下のとおりです。
「もとになる金額」×係数=知りたい金額
では6つの係数についてみていきましょう。
終価係数
これはよく使う係数です。
今現在の金額から将来の金額を求める場合に使います。
たとえば、「100万円が10年後にはいくらになるか」というものです。
定期預金などイメージしやすいですね。
計算式は、
現在の金額×終価係数=将来の金額
です。
「終価係数 表」などで検索すると表が出てきます。
利率1%で10年の終価係数は「1.105」です。
これを先ほどの計算式に当てはめてみますと、
100万円×1.105=110万5千円
になります。
金利1%で10年運用すると10年後には10万5千円増えていることがわかります。
これを一から計算しようとすると、
100万円×1%、101万×1%・・・と10回計算することになります。
これが一発の計算で済むのが係数のすごいところです。
現価係数
現価係数は「将来の金額から現在の金額」を求めることができる係数です。
計算式は、
将来の金額×現価係数=現在の金額
です。
たとえば、
「10年後の100万円は今いくら?」
というのがわかるのが現価係数です。
これも「現価係数 表」で検索するとでてきます。
利率1%、10年の現価係数は0.9143です。
てことは
100万円×0.9143=914,300円
となり、10年後の100万円は今現在の価格にすると914,300円ということになります。
年金終価係数
年金終価係数は、毎年の積立額から将来の元金と利息の合計額を導きだすときにつかいます。
つまり毎年100万円を10年間積み立てしたら、10年後にはいくらになるか?
というのがわかるのが年金終価係数です。
計算式は、
毎年の積立額×年金終価係数=将来の元本利息の合計額
です。
これも「年金終価係数 表」で検索するとすぐでてきます。
利率1%で10年の年金終価係数は10.462です。
てことは、
100万円×10.462=10,462,000円
となります。
利率1%で毎年100万円を10年積み立てると、10年後には積立総額が10,462,000円になることが一発でわかります。
減債基金係数
減債?ってなかなか聞きなれない言葉が出てきましたね。
減債基金係数は、将来の貯蓄目標額から毎年の必要額を求める係数です。
つまり「10年後に1000万円貯めたい!」と考えた時に、たとえば金利1%なら毎年いくら積み立てればよいのか、というのがわかります。
計算式は、
将来の目標額×減債基金係数=毎年の必要積立額
です。
これも「減債基金係数 表」で検索するとでてきます。
利率1%で10年の減債基金係数は0.0956です。
てことは、
1000万円×0.0956=956,000円
ということで、金利1%で毎年956,000円を積み立てれば10年後には1000万円たまっていることになります。
年金現価係数
年金現価係数は、毎年の年金額から年金原資を求める場合に利用できる係数です。
たとえば、「利率[1%で運用しながら毎年100万円の年金を10年間受け取りたいなー」と考えた時、そのための原資がいくらあれば足りるのか?というのがわかる係数です。
ここで年金というのは国民年金、厚生年金ではなくて、自分で貯めた自分年金で考えると理解しやすいでしょう。
公的年金の補完として自分年金からいくらカバーするか、そのカバーの額を10年続けるのか20年続けるのかで必要となる目標貯蓄額が変わってきますよね。
計算式は、
毎年の年金額(毎年取り崩す額)×年金現価係数=年金原資(必要貯蓄額)
です。
これも「年金現価係数 表」で検索すると係数がでてきます。
利率1%で10年の年金現価係数は9.471です。
利率1%で運用しながら毎年100万円を取り崩していきたい、という場合は、
100万円×9.471=9,471,000円
となり、9,471,000円を貯めてあとは1%で運用できれば、100万円ずつ取り崩しても10年間は持ちます。
資本回収係数
資本回収係数は、年金原資額から毎年の年金額を求める係数です。
たとえば「利率1%で1000万円を借りて10年で返す場合毎年の金額はいくらになるか」と計算するときに利用できます。
計算式は、
年金原資×資本回収係数=毎年の年金額
です。
これも「資本回収係数 表」で検索すると係数がでてきます。
利率1%で10年の資本回収係数は0.10558です。
1000万円×0.10558=1,055,800円
となり、毎年1,055,800円返済することになります。
住宅ローンを金利1%で3000万円借り入れしました。
年間で返済する場合は、20年の資本回収係数0.05542をかけて
3000万円×0.05542=1,662,600円
を毎年返済する、というのがわかります。
係数同士の関係性
6つの係数を見てきましたが、6つそれぞれバラバラに見えますが、実は相互に関連しているんです。
- 終価係数と現価係数
- 年金終価係数と減債基金係数
- 年金現価係数と資本回収係数
はそれぞれ逆の関係になります。
関連する係数を「×(かける)」ではなく「÷(割る)」をするとその答えを求めることができるというもの。
これはFPの問題で出されるところなので、普段使いではすなおに「係数をかける」ということをやれば大丈夫ですので。
今日のスタイル
今日のスタイルは、FPが使う6つの係数、
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
についてみていきました。
そしてそれぞれの係数を活用することで今必要な金額、将来必要な金額を求めることができました。
それぞれの表を掲載できたらいいのですが、1年から30年、1%から10%、などなど、それが6つもあったらぼう大な表になってしまうので、使いたいときにササっと検索してだしたほうがスマートです。
これらの係数はFPの勉強を始めるときにだいたい最初で勉強する項目です。
みなさんがFPへ興味を持つきっかけになってもらえると幸いです。
老後の資産形成、生活防衛のためにもFP3級からでも勉強してみると人生とっても役立ちますよ!
本日もラジローのブログをご覧いただき、ありがとうございました。