ラジロースタイル

40歳FP。自閉症スペクトラムの子育てと独居父親の介護とダブルケアを実践中。四十にして惑わずをモットーに、いろなことにチャレンジしたいおじさんです。独立開業による老後に備え資産形成に力を入れています。

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どうする老後の年金?2割減?

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5年に一度の財政検証発表

みなさんこんにちは、ラジローです。

 

年金の給付水準に関して昨日重要な発表がありました。
それは財政検証です。

 

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将来のこと考えませんか

 

少子高齢化が進む中、年金は経済が成長しても目減りしてしまう厳しい現状が明らかになりました。

 

厚生労働省5年に一度公表しています。

 

www.mhlw.go.jp

 

モデル世帯で見てみよう

夫婦二人のモデル世帯の場合、約30年給付水準は抑制され、年金額は実質的に2割近く減となります。

 

現役世代の収入に対する年金額の割合を示した所得代替率は50%は維持できるとされました。

 

根本厚生労働省大臣は「経済成長と労働参加が進むケースでは引き続き所得代替率50%以上を確保できることを確認しました。おおむね100年間の給付と負担が均衡し持続可能なものとなる」とテレビの報道で語っていましたね。

 

100年安心と言われた年金。老後はどこまで安心できるのでしょうか。

 

将来年金はいくらもらえる??

政府が出した2040年代のモデル世帯の代表的な3つの支給水準を見てみましょう。
(夫婦二人の基礎年金と夫の厚生年金を合わせた額)

 

現在 (経済成長率0.9%、物価上昇率0.7%、所得代替率61.7%)
支給水準 22万円

 

標準的な成長の場合(経済成長率0.4%、物価上昇率1.2%、所得代替率50.8%)
支給水準 24万円
これは物価上昇率1.2%を勘案すると、現在での価値は約18万円と実質2割近い減となります。

 

高成長の場合 (経済成長率0.9%、物価上昇率2.0%、所得代替率51.9%)

支給水準 26.3万円
物価成長率2.0%というのは日銀が目標に掲げてもずっと達成できない数字なので、今後この選択肢が実現する可能性は低いと思われます。

 

マイナス成長の場合 (経済成長率-0.5%、物価上昇率0.5%、所得代替率36~38%)

計算不可(積立金がなくなる恐れ)
ただし、現在の年金制度では、所得代替率が50%を切る場合には、抜本的な制度見直しをおこなうということになっています。

 

「オプション試算」という将来の年金改革

今回の財政検証ではオプション試算というものも公表しています。
これは「こんな制度改革したらもっとよくなるね」という感じのものです。

 

それは

1.75歳まで支払い延長して受給額を増やす
2.パート労働者などに厚生年金の適用拡大

など、これらのオプションすべてを実現すれば、所得代替率が10ポイントほど改善する見込みだそうです。

 

これを実施するのは国民の反発を招きそうですね。

 

財政検証2019を受けて

標準的見通しでも給付水準は目減りしていく見込みです。

 

将来の不安のためには、何をすればよいでしょうか。

 

これは、副業・兼業など本業以外でも収入を増やしていくという努力が必要になるのかな、と思います。

 

「何が100年安心だ!」なんて怒っている間に、目の前に老後が迫ってきます。
将来を見据え、賢く資産運用している人が最後は笑うのです。

 

老後のあなたは怒っていますか、笑っていますか。

 

以上です。

 

本日もラジローのブログをご覧いただき、ありがとうございました。

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