ラジロースタイル

40歳FP。自閉症スペクトラムの子育てと独居父親の介護とダブルケアを実践中。四十にして惑わずをモットーに、いろなことにチャレンジしたいおじさんです。独立開業による老後に備え資産形成に力を入れています。

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外貨預金と外貨保険

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外貨で利益が出る仕組み

 

みなさんこんにちは、ラジローです。

 

今日は外貨預金と外貨保険。

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街の保険屋さんというよりは銀行が多いのかな

 

世界経済の先行きが不透明となり、ドル円円高方向にふれてきましたね。
先行き不透明なときは比較的安全資産とされている円が買われやすいため、このような動きになっていると思われます。

円が高い(100円)ときにドルを買って円が安いとき(110円)にドルを売ると、為替利益が発生します(10円)。

これが外貨で利益がでる理由。

もちろん逆(100円で買って90円で売る)は損する話です。

 

(今回の記事は2019年8月現在の情報に基づいて記事にしています)

 

 

外貨預金は利回りが円より高め

外貨予期は外貨を円に換えて、金融機関に預け入れる商品です。
普通預金のほかに1か月、3か月、6か月、1年物などの定期預金や積み立て預金などがあります。
超低金利で円預金ではほとんど利息が付きませんが、外貨預金は相対的に高い利息が期待できます(外貨のままで)。

 

例えば、イオン銀行の1年物定期預金の金利は現在年0.02%(税引き前、以下同じ)ですが、米ドルの1年物定期は年2.2%と100倍以上となっています。
豪ドルやニュージーランドドル南アフリカランドなど、金利が高い新興国通貨を取り扱う銀行も多いです。

 

預金後に円安になった時点で円に戻せば為替差益が、円高時点なら為替差損が発生します。例えば1ドル=111円のとき、年2%の金利がついても、2円強の円高になれば損をします。


通常、円から外貨へ換えたり、外貨から円に戻す際は、銀行が決めたレートに為替手数料を反映して取引します。米ドルなら片道1円、豪ドルやニュージーランドドルなら2円以上の手数料を取る銀行もあります。


しかし、この為替手数料をゼロにする銀行も増えてきています。イオン銀行では米ドルや豪ドルなど3通貨について、円から外貨に交換する際の手数料がかかりません。12月には、じぶん銀行も外貨へ換える際の手数料を無くす予定です。ただし、両行とも外貨から円に戻すときは手数料がかかります。

 

ソニー銀行では預けている外貨のまま、海外でデビットカードを使用することで、外貨の口座から直接引き落としされます。

 

自分に合った銀行のサービスを見極めることが大切です。

 

外貨預金は利息と為替差益の課税の取り扱いが異なります。利息は円と同じく20%(復興特別所得税を除く)が源泉徴収されます。
為替差益は公的年金や副業収入などと同じ「雑所得」となります。雑所得内で損益通算して、黒字なら確定申告が必要となります。ただし、年収2000万円以下のサラリーマンの人が雑所得20万円以下の場合申告は不要です。

ちなみに外貨預金は「預金」という名前はついていますが、1000万円とその利息が保護される預金保険制度の対象外であることがご承知おきを。

 

また銀行窓口などで「豪ドル年8%キャンペーン」などど大きなポスターが貼られていても、1か月や3か月などの短期定期の場合が多いので注意しましょう(利息も12分の1や4分の1になる)。

 

外貨保険は複雑な保険商品

最近銀行で良く勧められる「外貨建て保険」
円建て保険より利回りが高めですが、為替変動のリスクは外貨預金と変わりません。
また割高なコストも考える必要があります。

 

外貨保険では、運用先を外債に絞るタイプと、外債と株式を組み合わせるタイプがあります。
後者は株価変動により満期時の資産価値が変わるため、変額タイプと呼ばれています。商品性はより複雑で専門家への相談は欠かせません。

変額外貨保険で「元本保証」とするケースも見られます。しかし、要確認なのは元本保証は「外貨ベース」である、ということです。満期時に契約した時より円高になっていたら、損失が出る恐れがあります。

また、運用管理にかかるコストが高いのも理解しておきたいところです。コストの部分は運用収益から差し引かれているので、契約者の手もとに残る部分は小さくなっているのが通常です。

 

「外貨で運用したい」というならわざわざ外貨建て変額保険でなくても、証券会社で外国株式や外債を組み入れた低コストの投資信託を購入することでも運用可能です。

 

「外貨保険には死亡保障がついているじゃないか」という意見もあると思いますが、死亡保険を別途検討したほうが安くなる場合もあります。

 

最近外貨保険で人気なのは外債だけで運用する「定額型」と呼ばれるタイプです。
自分で外貨に投資をしたら利益の2割が課税されますが、外貨保険は条件を満たせば利益から一律50万円を引いたうえで課税所得が半分になる、というメリットがあります。

ただNISAを通じて外債の投資信託を買えば利益は非課税になる、ということも合わせて知っておくべきでしょう。

 

外貨保険でもう一つ注意したいのは解約時の取り扱いです。通常、保険は中途解約をすると元本割れします。その元本割れが円高の影響でさらに広がるリスクがあります。

 

注意点をきちんと理解したうえで、外貨預金、外貨保険を検討しましょう。

 

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投資は自己責任です。自分で勉強して自分で考えて自分の責任で購入してください。
簡単に儲かる話なんてありません。

特に外以下建て商品は円高になると損失が発生する恐れがあります。
売る側は「円に換えずに持っておけばいいですよ」と言いますがそんなことできるかどうかを決めるのはあなた次第です。
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以上です。

本日もラジローのブログをご覧いただき、ありがとうございました。

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